カタログ通販、苦境の時代に

大手の取り扱い商品が増えた

今では、大手の通販サイトでさえも、昔に比べて苦境に立たされている通販サイトが増えているとされています。

これは、「カタログ通販」を取り扱っているサイトも同じ状況だとされています。
なぜ、このような状況に陥ったのか?というと、カタログ通販そのものの人気が下がったためではありません。
今では、大手の通販サイトで「取り扱い商品を増やしている」ため、中小の通販サイトでは価格競争に負けてしまうことが多くなってきたのです。

なぜ、今になって大手の通販サイトが参入するようになったのか?についてですが、それは、「安い品物の人気が上がってきた」からです。
例えば、服飾、香水といった小物の人気が今では上がってきています。

かつては、服飾、香水ともにやや高い商品(5000円以上の商品)が売れ筋となっていました。
通販サイトの取り扱っている商品によっては、それほど「バッティング(同じ商品の取り扱いという意味)」することがなかったため、営業を行っていく上で衝突してしまうケースが少なかったのです。

しかし、今では売れ筋商品がネットなどでランキング化されているため、大手、中小ともに似通った、もしくはまったく同じメーカーの商品を販売するケースが増えてきました。
その影響で、少しずつですがカタログ通販の内容も、大手、中小ともに似通っている状況になってきたのです。

さらに、売れ筋商品そのものの価格が抑えられてきているため、「2000円以内の売れ筋商品」が増えています。
これにより、薄利多売が過熱する結果となり、中小の通販サイトの中には、大手の通販サイトの傘下になることを決意した企業まで存在します。

サービスの多角化が悪影響を及ぼしている

最近では、カタログ通販を取り扱っている企業の中にも、「サービスの多角化」に力を入れている企業も存在します。

例えば、ファッションだけでなく、旅行の企画などもまとめて掲載しているカタログなどが該当するのですが、このようなサービスの多角化が影響して、昔に比べて利用者が減ってしまったという背景が存在します。

サービスを多角化させることにより、「今までカタログを利用しなかったユーザー」を獲得する・・・という狙いがあったのですが、今では、ネットなどを使って簡単に商品、もしくは情報が手に入る時代です。
このように時代のニーズに応えられなかった・・・という形で、カタログ通販として高い成果を示せなくなるケースも存在するのです。

他にも、スマートフォンのアプリを利用することで、業者ごとの商品価格を比較することが容易になりました。
これにより、商品価格がかなり安くないと商品が売れないという問題も起きてしまい、昔に比べて、カタログ通販だけでは高い利益を獲得できない・・・、そんな状況に陥っている業者が増えています。

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