枕の選び方

枕の選び方のポイント

寝具の中でも、とりわけ眠りの深さを左右するとされているのが枕です。
「枕が変わって眠れない」というようなことがよく言われるように、枕がどういった形をしているかにより、睡眠の質が大きく変化してきます。

睡眠に関して悩みがある人が、まず最初に試してみるべきなのも枕の変更です。
人間工学によると、人は眠っている時に腰に体重の約44%、頭には約8%の負荷がかかるとされています。

朝起きた時に寝相が悪かったために首や頭が痛くなってしまったという経験がある人は多いと思いますが、これは眠っている時の姿勢が悪かったために、首や頭に重みの負担がかかってしまったことが原因です。

枕選びで難しいのは、人は眠っている時は常に同じ姿勢を取り続ける訳ではないということです。

重力は必ず体の下側に向けてかかるものなので、仰向けになっているときは首の後ろに、横を向いている時には後頭部と肩の部分に重みがかかってきます。

子供の時などは寝返りを頻繁に行うものですが、大人になってくると寝相は次第に安定してきます。
これは良いことのようで、実は体の特定の部分にのみ重みを乗せてしまうことになるという問題があるのです。

子供の時は枕があってもなくても布団のあちこちに移動するので、それほど体の重みを意識することはありませんが、寝相が安定した大人だからこそ重みを安定させることができる優れた枕が必要になると言えます。

カタログを見て決める際のポイント・注意点

枕選びをするときにはベッドのマットレスのように直接寝具が販売されている場所に行き、そこで体にあったものを選ぶということがベストです。
ですが枕はマットレスよりもその良し悪しを判断するのが難しく、一時的に気持ち良いと感じられた枕だからといって、自宅で使用してその通りという訳でなかったりします。

そこでより体質にあった枕を選ぶために、専用のカタログからどういった構造をしているかということを調べることが勧められるのです。

枕を選ぶ要素としては「素材」「高さ」「構造」の3つがあります。
「素材」というのは低反発ウレタンや高反発ウレタン、羽毛やそばがらといったように内部に入っている素材です。

高さや構造も重要ですが、むしろこの枕の内部の素材がどういったものであるかということこそが、睡眠の質を決定づける重要な要素になってくると言えます。

最近では枕の素材にかなり数多くのものが用いられるようになっており、上記の他に「パイプ枕」や「ポリエステル綿」「小型ビーズ」「藤枕・竹枕」などといった、かなり寝心地が異なるものが販売されています。

カタログから枕を購入する場合は、そうした素材に特に注意をして、どういった寝心地になるかを考えながら選んでください。

Comments are closed.