カタログの製本について

カタログが「本」の形になる過程

カタログの製本とは、印刷物を本の形にするという意味です。

印刷物が勝手に本の形になるということはないので、手順にそって人の手、もしくは機械の力を借りて製本していかないといけません。
例えば、人の手で製本を行う場合はノリを使用します。
最近では、ノリだけでなく、テープなどを使用してページ通しを接着させるという技術も存在しますが、1ページずつで製本していかないといけないという制限が存在します。

機械の力を借りて製本する場合は、印刷が終わると同時に折り、綴るという流れになっています。
そして、無駄に出っ張っている部分を断裁機にかけて断裁します。

無駄に出っ張っている部分についてですが、こちらも機械の力で出っ張っている箇所を発見してくれるので、機械の力で製本を行う場合は、まったく人の手を借りることなく製本の作業が完了するという流れになるのです。
ただ、今でも書籍といった印刷物によっては、製本の手順が違うという仕組みになっているので、その仕組みを正確に理解して、どのような手順で完成させるのか・・・については、企画という形で人が決めている部分となっています。

製本と分類

カタログの製本には「分類」が存在しますので、まったく同じ製本を量産しているだけではありません。

例えば、「上製本」と呼ばれている製本では、「糸で綴る、厚めの表紙で包む」という特徴があります。
貴重なカタログの製本で重要となる製本なのですが、このような製本を行うのは、「耐久性を高めるため」という目的が存在します。

今ではあまり見かけなくなった製本でもあるのですが、海外の書籍などでは、今でも上製本で製本されているものが存在します。
デメリットとしては、上製本では「コストがかかる」ということです。
なので、大きな書籍などを製本する際に用いられることが多く、複数の書籍を刷らなければいけない小さな書籍では、上製本を行なわないケースが多いです。

量産しやすいサイズの書籍ほど、コストの影響で本そのものの価格が高くなるため、コストパフォーマンスが下がってしまうという問題が起きるためです。

そして、一般的に良く見かける製本のことを「並製本」と言います。
低コストで仕上げられるというメリットが存在しますので、上製本とは違い、本を量産したい場合に必須となります。
特徴としては、「綴じ方が複数存在する」ため、人の手では簡単に仕上げられないという特徴があります。
また、製本後に分厚くなってしまうケースが少ないため、小さな本を量産したい場合に良く用いられています。

ただし、カタログとしては耐久力が低いので、耐久性が長持ちしないというデメリットがあります。
そのため、パンフレットなどの製本で用いられることが多いのです。

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